職場前。横断道路に差し掛かったら緑の信号がチカチカしだして、朝っぱらから急げといわれて走るのは嫌だな、と立ち止まって、ふと見上げたら虹。ビルとビルの間さにありました。あそこに虹が出ているということを誰かに伝えたくてしょうがなかったんだけれども、周りにいるのは知らんおっさんとねえちゃんばかりで、誰にも云えないこの寂しさ。
今日はこの他にも、行きがけに見たことのない可愛らしい猫を幾匹も見たり、ご酒とお菜を買ったら合計７７７円だったりと、幸運が続いたのですが、がしかし、そんな幸運の予兆が現実問題にいかに作用するかが問題であって。現に今日は給料日、給与明細を受け取って、今月は結構働いたんでだいたい１２万はいくかなと期待してたら１１万台で。
幸福を知らぬ人生。金持ちになるでもなく、恋人が出来るでもなく、ただ、誰も知らない早朝の虹をひとり見ることのできることが俺にとっての幸福だというのならば、おれは胸を張ってその幸福を受け入れようではないか。嗚呼！！
