大慶

 あああ今日も出欠のハガキ出すの忘れてた、なんて近頃のボヤボヤ頭のせいで締め切りが来てしまった知人の結婚式の出欠の連絡を取り急ぎメールで送ろうとケータイを開くと、おや? 珍しく我がケータイにメールが届いている。読んでみるとわわわこりゃまた驚いた、前に住んでいた土地で知り合った知人がこれまた結婚するのだという。まだ先だけれども地元の公民館でパーティーをやるんで来てちょ、とのこと。世の中は慶事にあふれている。そういえば今日たまたま職場の人と、へー昔あそこに住んでたんだ俺もよく行ってたよー懐かしいなー、なんて話をしたところで、なんだかタイミングも良いようで、とにかくめでたいことです。他人の幸福はすなわち自分の幸福なり。そうとも思わなければ俺は一生幸福の味を知らずに生きていくことになるやもしれぬ。