別れ

 先ほど(午後11時近く)、畳の上にクロチャン(黒太郎)がひっくり返っていました。このところあまり精力的に活動せずじっと天井にへばりついていたところをみると、おそらく極度の空腹によるものかと思います。ウチはそんなに外から食糧になるような虫は入ってこないし、お前ももうこんな家にいちゃあ暮らしていかれんよ、と手に拾い上げて、多少バタバタするやつを苦しい思いをさせたなと窓の外に放してやりました。
 サヨナラダケガ人生ダ。一月弱の同居生活でした。
 ふと見ると、今朝からずっと水槽のなかの水ゴケに潜り込んでいたカトリーナがいつの間にか這い出してきて今朝新しく入れてやった梨の芯にかぶりついていて、その様子がなんとも美味そうなのです。別れがあるということはそれと同じだけの出会いがあって、その繰りかえしなんですね、きっと。ちょっとセンチメンタルな夜でした。